今日の折り紙は、
連鶴 雛遊(ひなあそび) です
大きい鶴の、くちばし・尾・左右の羽の先には
小さい鶴が1羽ずつ繋がっています。
更に、大きい鶴のお腹には、8羽の小さい鶴が
左羽の先でぐるりと繋がっています。
反時計まわりにくちばしを向けて輪になっている。
『千羽鶴折形』が刊行された江戸時代(寛政末年)
には、今のように三人官女や五人囃子があった
わけではなく、いろいろな男雛女雛やその他の
人形を飾っていたと岡村氏が書かれています。
人形を並べた賑やかな様子を表しているのか、
古今雛の女雛の天冠にたくさん垂れ下がった
「おりがみ2 千羽鶴折形」
江戸の古典 魯縞庵・作
笠原邦彦 氏著
「つなぎ折鶴の世界
--連鶴の古典『千羽鶴折形』」
岡村昌夫 氏著
雛遊(ひなあそび)
29.4cm角友禅和紙1枚
正方形の紙を縦横4マス×4マスに分けるとして、
中央の2マス×2マスで大きい鶴を折っています。
周りの12マスがそれぞれ小さい鶴1羽ずつに。
ごちゃごちゃしていて、お腹の下がどうなっているか
気になりませんか
たぶんこんな写真は他では見られないと思うけど、
のようになっています。
折り方は綺麗じゃありませんが・・・
花(花火?)のように8羽が丸くなっています。
狂歌は、
見渡せば芸子白人こきまぜて
柳桜の雛遊びなり
芸子は芸妓(芸者)、白人(はくじん)は祇園などに
いた認可外の遊女。雛人形のように美しい芸者や
遊女をたくさん侍らせて遊ぶのは、これこそ花柳の
巷の雛遊びだ、という歌。
『千羽鶴折形』の完成形の絵では、小さい鶴の
サイズがもっと小さく可愛らしいので、岡村氏の
切り方図(別案)でも、折ってみました。
「つなぎ折鶴の世界
--連鶴の古典『千羽鶴折形』」
岡村昌夫 氏著
雛遊(ひなあそび) 切り方図(別案)
29.4cm角友禅和紙1枚
正方形の紙を縦横6マス×6マスに分けるとして、
中央の4マス×4マスで大きい鶴を折ってあります。
四隅各1マスは、大きい鶴のくちばし・尾・羽左右に
繋がる小さい鶴。
お腹に繋がる小さい鶴8羽は、それぞれ隣り合う
2マスを半分に畳んで1マスに重ねて折っています。
裏から見た写真は載せませんが同じよう。
和紙もこちらのほうが色が好きですが、鶴が
小さいと可愛らしさが増しますね。
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